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地理 | 気候 | |
韓国 | 韓国はアジア大陸の北東部、朝鮮半島の 南半分に位置します。 日本とは、対馬海峡を隔てて近接し、対馬から 釜山までは、わずか約60kmしかなく、福岡からでも、 約220kmの距離になります。日本との時差はありません。 国土の面積は、9万8480km2で、日本の約4分の1 になります。(北海道の約1.3倍)国土の70%が山岳や 丘陵地帯で、北部と東部に集まり、平野は、主に西部と 南部に広がっています。 日本と同じように、自然に恵まれ、金の刺繍(ししゅう) のような、美しい山河があるという意味の「錦繍江山 (クムスガンサン)」と言われるほど、景勝地に恵まれて いるそうです。 沿岸には、大小3400ほどの島々が点在しています。 最大の島済州島(チェジュド)は沖縄本島より大きい そうです。 |
韓国は、北半球の中緯度にあるため、日本と 同じように四季がはっきりとしています。 基本的に夏は高温多雨で、逆に、冬は寒く 降水量は少なくなります。日本と同じように、 国土が南北に長いため、北と南では気温の差が 大きいのが特徴です。 たとえば、北部に位置するソウルは大陸性気候 の影響が強く、寒暖の差が大きくなります。 南部の釜山(プサン)などは、温暖な気候となります。 冷帯〜温帯気候になります。 |
北朝鮮 | 北朝鮮とは通称で、正式な国名は、朝鮮民主主義人民 共和国になります。北朝鮮は朝鮮半島の北半分にあり、 南側を、緯度38度線で韓国と接し、また北側は、中国 および、ロシアとの国境になっています。 北朝鮮の緯度は日本で言いますと、宮城県から北海道の 範囲に位置します。国土の面積は、約12万540km2で、日本 の約3分の1なります。 国土の大部分は、深く細い谷で分断 された丘や山になっており、西部の沿岸地方は広い平野、 東部は、とぎれとぎれの平野が続くそうです。 |
北朝鮮は、一部は四季の見られる温暖性気候に 属しますが、大部分は、亜寒帯気候に属します。 亜寒帯気候とは、最も寒い月の平均気温が、-3℃ 未満(冬季の積雪が根雪になる)かつ、最も暖かい 月の平均気温が、10℃以上(樹木が生育できること) となります。寒暖が激しく、冬は雨が少ないのが 特徴です。 |
中国 | 中国(中華人民共和国)はアジア大陸の東部、太平洋の 西海岸に位置します。陸地面積は959万6960km2で、 日本の約26倍もあります。ロシアとカナダに次いで、世界で 3番目の大きさになります。陸地面積は、実に地球の陸地 面積の6.4%になります。 地形は西高東低で、ゴビ砂漠やタクラカマン砂漠、ヒマラヤ、 黄河、長江(揚子江)、黒竜江など、ダイナミックな自然環境 を持っています。黄海、東シナ海、南シナ海に囲まれて います。 特に、長江は中国一の大河で、全長は6300kmと、アフリカの ナイル川と南アメリカのアマゾン川に次ぐ世界第3の長さです。 中国を西から東へ流れる水上輸送の大動脈で、「ゴールデン 水上ルート」と言われています。 海域には、5400の島が分布し、面積約3万4000km2の海南島 は、ほぼ、台湾と同じ大きさになります。 |
中国は気候や風土の違いから、大きく華北・華南・ 華東・華西に分けられるそうです。気候は、主に 大陸性モンスーン気候に属します。 9月から翌年の4月までは、シベリアやモンゴル 高原から乾燥した冷たい風が吹き、南北の温度差 が大きくなり、逆に、4月から9月までは、温暖で湿潤 の季節風が東部と南部の海から吹いてくるため、 南北の温度差は小さくなります。 例えば、1月の平均気温は広州とハルビンの間では、 35℃の開きがありますが、夏季と秋季の気候は、 大部分の地域では温暖で、心地よい陽が差し、 美しい風景が広がります。 降水量は、南東部から北西部へと、次第に少なく なります。 南東部の沿海地域では、年間平均降水量が 1500mm以上に達するのに対し、北西部の内陸地域 では200mm以下しかありません。 |
台湾 | 台湾は、中国大陸、福建省の南東の沿岸、日本と フィリピンの間にあります。総面積は、約36000km2で、 日本の約10分の1の大きさで、九州より、やや小さい 島になります。 島の中央部を、ほぼ南北に5つの山脈が縦走しており、 これらの山脈は、国土全体の面積の約55%を占めて います。特に玉山山脈は、主峰が4000m近くあり、 東北アジアで最高峰になります。阿里山は、登山鉄道で 有名だそうです。国土の3分の2が高山や林地で、西側は ゆるやかに起伏する平地になっています。 緑が豊かな台湾は、16世紀にポルトガル人が美しい 台湾を見つけて発した言葉、フォルモサ(麗しの島)が、 ヨーロッパでの呼び名になっているそうです。 |
台湾には、日本ほど、はっきりとした四季はない そうです。 嘉義市の南に、北回帰線が横切っており、回帰線より 北側は、亜熱帯気候、南側は、熱帯気候に属している そうです。 春と夏の間(3月〜5月)は、停滞する前線の影響を 時々受け、特に、6月には梅雨のように細い雨が長々と 降り続くそうです。毎年平均150日以上が雨の日で、 年間降雨量も平均2500mmもあるそうです。 夏(5月〜9月)は、蒸し暑く、日中の気温は27℃から 35℃まで上るそうです。夏には、台湾語で「サイパッホー (西北雨)」と呼ばれる猛烈な夕立があるそうです。 台湾は、偏西風と貿易風の境界のエリアにあるため、 雲が発生しやすく、特に7月〜9月には、台風の襲来も 多いそうです。(年平均3〜4個)発生した直後の、勢力の 強い台風だそうです。 秋(9月〜10月)は、晴れた空と、爽やかな空気が味う ことが出来ます。冬(11月〜2月)は短く、比較的暖かく、 楓(かえで)狩りの季節で、温泉のシーズンでもあるそうです ただし、標高の高い山岳部では、積雪が見られることも あるそうです。 また、台北は盆地なので、意外と冷えるそうです。 |
香港 | 香港は、中国の南東部、広州の近くの200個余りの島々 からなる一帯を指し、香港島だけでなく、九龍半島などの 地域も含めた呼び名だそうです。面積は1103km2で、 東京都の約半分ほどの大きさですが、その中に、697万人 もの人口を抱えるそうです。 特に、観光客が集中する、香港島と九龍半島南部への 人口の集中が著しいようです。香港全体の10%程の面積 に、香港の総人口の約半分に当たる344万人が暮らしている そうです。 香港の地形は全体に山がちであり、最高点は標高958メートル の大帽山だそうです。中華人民共和国本土との境辺りを除き、 平地は少なく、丘が多く急勾配で、北部は低地になっています。 特に中心部の市街である香港島の北部において、山がちで 狭い地勢から、ヴィクトリア湾沿いに、超高層建築が林立して いるそうです。(イメージでは、60〜70階、高さ230〜250mで、 2001年〜2005年にかけて施工されたものが、代表的 だそうです) |
気候は、熱帯性モンスーン(季節風)気候に属します。 春・夏は海からの季節風と熱帯低気圧の影響で高温 湿潤になり秋・冬は温暖で乾燥します。特に、秋は温かく 晴れているようです。観光のベストシーズンは、秋から 冬の初めにかけてです。 春には、雨の降る日も多く湿度が毎日80%以上にもなり、 雨具は必携だそうです。 夏には、雨の降る日はますます多くなるそうです。一日中 降るのではなく、朝のうちに強い雨が降り、午後から晴れる ということも度々あります。日差しもきつく、女性は日傘と 雨傘兼用のものを用意するのが良いそうです。 秋には、しばしば台風に襲われます。フェリーや水中翼船、 航空便、2階建てのトラム(路面電車)が運行停止になること もあるそうです。台風の警報がでると、学校や企業、官公庁 も休みとなるそうです。 冬は北風が中国大陸から吹くため、中国本土の埃や 工場からの排気、自動車排ガスなどで、汚染された空気が 入り込んで来ることが多く、霧やかすみが発生することも、 多いそうです。 |
チベット | チベットは、中国の南西部の辺境にあります。 北東部で、新疆ウイグル自治区、北西部で、青海省、 東は四川省、東南部で雲南省と接しています。 南はミャンマーや、インドのアッサム州、ブータン、 ネパールと、複雑に国境を接しています。 チベットは、海抜が、富士山の高さに近い、4000m以上 もあるチベット高原の上にあります。チベット高原は、 インド亜大陸がアジア大陸に衝突し、隆起することに よって生成されたそうです。 世界の屋根と呼ばれる、ヒマラヤ山脈に南側を、そして 崑崙山脈に北側を、そして東は横断山脈などに囲まれて います。ネパールとの国境にある、ヒマラヤ山脈の主峰 チョモランマは8848.13mの、世界最高峰になります。 チベット高原北部は、中国で最も湖が多い地方であり、 約1500個の湖があります。その中でも、海抜4800mの、 納木錯湖が最大であるそうです。黄河や長江、メコン川、 インダス川など、アジアを代表する大河の源流は、 チベット高原にあるそうです。 自治区の面積は、120万m2もあり、日本の6倍の大きさで、 中国の国土の約8分の1を占めるそうです。(しかし、 人口は、248万人で、最も人口密度が低いそうです。) チベット高原はまた、国の保護動物に指定されている チベットガゼル、チルー(チベットアンテロープ)、 野生ヤク、野生ロバ、盤羊、ユキヒョウ、オグロヅル等、 中国特有の、貴重で、珍しい動物の生息地でもあります。 |
チベットの多く地区は高原気候に属します。 降雨量が少なく、乾燥していて、気温が低いそうです。 冬が長く、夏は無いそうです。ただ、東南地区はインド 洋から吹く季節風の影響を受け、比較的温かく湿っぽい 気候だそうです。 また、平均海抜4000m前後にあるため、空気は希薄で、 日照が強く、紫外線も強いため、チベット族の住民は、 フェルトや毛皮製の帽子をかぶって、直射日光を避けて いるそうです。 |