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地理 気候
ウズベキスタン
ウズベキスタンは、日本から西へ約6000kmの、中央
アジアの中心部分にあります。中央アジアとは、中国の
辺境にある、シンチャンウイグル自治区と天山山脈を越え、
イランからトルコに入るまでの地域を指します。
インド、パキスタン、アフガニスタンの北と言った方が、
良いかもしれません。

国土の面積は44万7400km2と、日本の約1.2倍になります。
シルダリヤ川とアムダリヤ川に挟まれた地域にあり、国土の
大半はキジルクム砂漠や、カラ・クム砂漠に覆われています
が、東部には天山山脈が迫り、緑豊かなフェルガナ盆地が
あります。中央部にはアラル海(湖)がありますが、海を
持たない、典型的な内陸国になります。


気候は全般に乾燥しています。東部は大陸性気候、
中部はステップ気候、西部は砂漠気候です。昼夜、
季節間の温度差が激しいのが特徴です。
年間降水量は少なく、夏は特に乾燥しています。

一年で最も寒いのは1月で、北部ではマイナス8度程度、
南部ではプラス5度ほどまで下がりるそうです。最も暑い
季節は7月で、日中の平均気温は25〜30℃であり、
南部では41〜42℃度まで上がるそうです。国内年間
降水量は200〜300mlと、日本の1800mlと比べると、
少ないことが分かります。

カザフスタン
カザフスタンは、東西3000km、南北1700kmの広がりを持つ    
中央アジア諸国の中で、一番大きな面積を持つ国です。
その面積は、272万4900km2で、日本の約7倍になり、世界
でも、第九位の大きさになります。

国境を、ロシア、中国、キルギス、ウズベキスタン、そして
トルクメニスタンと接しています。

国土のおよそ半分は、砂漠あるいは半砂漠の平原や低地
ですが、国の南部および南東部には、アルタイ山脈、天山
山脈が連なり、カスピ海のほか、アラル海、バルハシ海などの
塩湖を持っています。 23000もの河が流れ、周辺のステップ
地帯は、広大な穀倉地帯となっているそうです。

西アジアとヨーロッパとの境界にあるカスピ海を除くと、
バルハシ湖が、中央アジア最大となったそうです。かつては、
アラル海の方が大きかったそうですが、近年に分裂したり
縮小してしまったそうです。ちなみに、アジアで最大の湖は
ロシアのバイカル湖になります。これらの大きな湖では、
いずれでもキャビアが獲れます。

石油、天然ガスなど、天然資源にも恵まれた大国です。


国土は、北からツンドラ、ステップ、砂漠に覆われ、
気候は地域により異なるそうですが、四季がある
そうです。大陸性気候のため夏は暑く乾燥し、
冬は非常に寒いそうです。観光シーズンは、
4月から10月の、春と秋がベストだとか。

トルクメニスタン
トルクメニスタンは、中央アジア南西部、イランとカザフ
スタンの間にあり、西側は、カスピ海と接しています。
国土の面積は、48万8100km2で、日本の1.3倍になります。

イランとの国境の山脈地帯を除けば、国土のほとんどが、
低地と台地で、国土の7割以上はカラクム砂漠が占める
そうです。アラル海に注ぐアムダリヤ川を除いて、南部の
山地から流れ出る川は、どれも、砂漠の中に消えてしまう
そうです。人の住めるところは、河川に沿った部分を中心
に、わずか3%しかないそうです。

しかし、天然ガスの埋蔵量は世界第四位であり、石油も豊富
にあるそうです。世界最長である、長さ1,100kmにもおよぶ、
カラクム運河の水を利用した、綿花栽培も盛んです。
天然資源による収入から、水道や電気代は無料で、食料品も
安く、豊かな国だそうです。


国土の大半は、亜熱帯性の砂漠気候で、高温で乾燥した土地
が広がります。日中と夜間、夏と冬の寒暖の差が激しく、
昼と夜で20度を超える温度差になることもあり、また、夏は
40〜50℃、冬は0℃ほどにもなるそうです。

トルクメニスタンは、砂漠性の気候のため、ほとんど雨が
降りませんが、気候の変化が激しい四季があり、南部の山岳
地帯はステップ気候で、冬から春にかけて雨が降るそうです。
カスピ海沿岸等、一部の地域では、地中海性気候のようです。

観光シーズンは、4月から10月。春と秋がベストだそうです。

キルギス
キルギスは、中央アジアの北東部、中国の西に位置します。
西はウズベキスタン、北はカザフスタン、南はタジキスタン
および中国と隣接しています。面積は19万9900km2で、日本
の約半分ほどの大きさになります。

国土の40%が標高3000mを超える山国です。国土は東西に
長く、中国との国境には、天山山脈が延びています。そして、
南に位置するタジキスタンに向かって、パミール高原が
広がっています。国土の中央など、東西に山脈が走り、
国土を数多くの峡谷に分断しているそうです。最高峰は、
中国国境にそびえるポベティ山7439mです。4000m級の峰は
珍しくないそうで、中央アジアのスイスとも言えるでしょう。

主な河川は、シルダリア川支流のナルイン川です。主な湖は
国内北東部に位置するイシク・クル湖です。東西180km、
南北60km、周囲長700kmに及びます。比較のため、琵琶湖で、
東西23km、南北63km、周囲長約235kmですから、その
大きさが想像出来ます。また、湖面の標高は1600mも
あります。

キルギスには、イシク・クル湖の他にも、約2000個の高い山
の湖があるそうです。特に、イシク・クル湖は美しく、天山
山脈の真珠とも言われます。


キルギスの緯度は北緯39〜43度で、日本の北東北から、
南北海道と同緯度だそうです。山がちな国ですが、森林は
多くなく、大半が砂漠とステップ地帯のようです。

人の居住に適した東西に伸びる渓谷部分は、夏季に雨が
少ない温帯の地中海性気候、山地は亜寒帯湿潤気候や、
高山気候です。天山山脈の南の中国側や、北方のカザフ
スタン側は、ステップ気候と砂漠気候が広がっている
そうです。

タジキスタン
タジキスタンは、中央アジアの南東部に位置する内陸国で、
西にウズベキスタン、南にアフガニスタン、北にキルギス、
東に中国と国境を接しています。国土面積は、14万3100km2
で、日本の4割程度の大きさになります。

国土の93%は山岳地で、さらにその50%が標高3000m
以上の高地という、険しい地形です。東部には6000〜7000m
級の、“世界の屋根”といわれるパミール高原の山々が連なり、
国土のほぼ中央を、東西に横断するようにヒサール山脈や
ザラフシャーン山脈、トルキスタン山脈、アルタイ山脈が
連なっています。最高峰は、イスモイル・ソモニ峰で、
7495mになります。標高が高いために、森林面積は5%程度
しかないそうです。

低地は北部のフェルガナ盆地や、南西部のヒサール盆地、
ヴァフシュ盆地などに限られており、人口の大部分は、
これらの地域に集中しています。

また、山岳氷河が多くの急流の水源となり、アムダリヤ川
へ流れ出ています。主な河川は、アフガニスタンとの国境
を流れるアム川と、その支流であるヴァフシュ川などで、
北西部を流れるザラフシャーン川や、フェルガナ盆地を
流れるシル川などがあります。


タジキスタンの気候は、国土の9割が山岳地帯にあるため、
全般的に、冬場の冷え込みはかなり厳しくなります。
大陸性気候に属し、夏は乾燥し、平野部では最高気温が
35℃を越えますが、冬は、平均気温も零度近くまで下がり
雪が積もります。パミール高原の、標高4000m以上の
地域では、半砂漠の、高山性気候になるそうです。

南西部は地中海性気候で、比較的雨の多くまた、
7000mを超える高山、深い谷と急流があるために、
タジキスタンのエネルギーは、豊富な水力に完全に
依存していて、97.7%を水力発電でまかなっているそうです。

この水力発電とその電力によるアルミニウム精錬が、
工業の中心となり、現在でもアルミニウムは主要な輸出品
の一つだそうです。しかし、近年の地球温暖化により、
水の量にも異変がおきているようです。