健全な生活を応援するサイト トップ > アジアの国々の地理、気候を知ろう > 東南アジアの地理や気候

フィリピン
フィリピン共和国は、東南アジアの島国です。東には
フィリピン海、西には南シナ海、南にはセレベス海が
広がっています。海を隔て、北側には台湾、南西側に
マレーシア、南側にはインドネシアが近接しています。

フィリピンには、7107個の島々で構成されています。
一番大きな島は、ルソン島です。ミンダナオ島は2番目
に大きな島であり、400の島で構成されています。
北側にあるビサヤ地域は、パナイ、レイテ、サマル、
セブ、ボホールを含む、約6000個の島々から成ります。

国土の面積は、29万9404km2で、日本の約5分の4です。
環太平洋造山帯に属し、山がちな地勢で活火山が多く
地震も発生します。海岸にはサンゴ礁が発達し、群島の
東側にはフィリピン海溝が南北に走っています。

フィリピンの気候は、1年を通して気温と湿度が高い、
いわゆる熱帯モンスーン型気候で、季節風の影響
により主に雨期(6〜11月)と乾期(12〜5月)に分け
られるそうです。ただし、フィリピンは南北で、15度
以上の緯度差があり、また高い山々も多いことから、
気候には、大きな地域差があるそうです。
    
5月〜7月は、特に蒸して暑いそうですが、11月〜1月
頃はフィリピンでも涼しい気候が続き、長袖長ズボン
が必要になるそうです。
タイ
タイ国はインドシナ半島の中央部に位置します。
南の端から北部まで1600km、東西800kmもあり、
象の頭の形に似ています。北西から西部にかけては
ミャンマー、東北から北部はラオス、東南部は
カンボジア、南部はマレーシアに接しています。

国土の面積は51万4000km2で、日本の約1.4倍ですが、
日本と比べて、平野部が多いのが特徴です。

北部には若干の山岳地帯がありますが、それほど
険しい山はないそうです。その昔はうっそうとした
チーク林だったそうですが、乱伐のため、一部を残して
壊滅状態だそうです。最近は冷気を利用し、西洋野菜や
花が栽培されているとか。

中央にはチャオプラヤー河が流れ、中央平野は豊沃な
地で、東南アジア随一の穀倉地帯となっています。
今でも、タイが、米の輸出世界一の座を守り続けてます。
人口が密集しており、バンコクもこの地域内に含まれて
います。

イサーンと呼ばれる東北部の土地は乾燥し、不毛で、
貧困な地域だそうです。最近は灌漑施設が出来た
そうです。

南部の半島は、アンダマン海とタイ湾にはさまれて、
細長く伸びており、昔から錫、ゴムの産地として有名
です。水産業の他にパーム油の生産も盛んで、
中央部と並ぶタイの富裕な地域となっているそうです。

赤道から北緯30℃に位置するタイは熱帯に属して
います。年間の温度差が小さく常夏の国に見えますが、
暑期(3月〜5月)、雨期(6月〜10月)、乾季(11月〜2月)
に分かれています。

暑期では、4月が一番暑く、学校の夏休みは、猛暑の
3月の半ばから5月半ばにかけてあるそうです。
雨期には、1日に1回、大地を叩く豪快なスコールが
あるそうです。乾季は一年間で、一番過ごしやすい
シーズンだそうです。湿度も低目で、空気も澄み、
空も美しく見えるそうです。
シンガポール
シンガポールは、東南アジアのマレー半島の南端と、
ジョホール水道(海峡)で隔てられています。
最も大きな島であるシンガポール島(東西が42km、
南北が23km)と、周辺の63個の島々から成ります。
国土の面積は、704km2で、淡路島か、琵琶湖ほどの、
小さな国です。

人口密度は世界第2位(第1位はモナコ公国)です。
シンガポールの国名は、マレー語で「シンガ」が
ライオン、「プラ」は都市を意味するそうです。
つまり、マレー語ではSingapura(シンガプーラ)、
英語では、Singapore(シンガポール)になります。


シンガポールは、赤道の直下に位置するため、一年を
通じて高温かつ多湿の、熱帯雨林気候になります。

雨季と乾季の区別ははっきりしませんが、モンスーン
(季節風)が吹きます。10月から3月にかけては北東
から吹き(雨季)、4月から9月にかけては、南西から
吹くそうです。(乾季)

シンガポールは常夏で四季がなく、雨季でも、日本の
ように、じめじめした梅雨はありません。その代わり、
日差しは赤道直下近くで、大変強く、帽子や日傘は、
必需品なのだそうです。
ラオス
ラオスの面積は約23.7万km2(日本の6割ぐらい)ある
のですが、人口は約460万人(日本の4%ぐらい)しか
ありません。

ラオスは、国全体が高さが2800mまでの山地で覆われ
ています。隣国には、時計回りに、中国、ベトナム、
カンボジア、タイ、ミャンマー(元ビルマ)があり
ますが、高い山々のおかげで、ラオスに住んでいる
70以上の少数民族は生き残ってきたそうです。



ラオスの気候は、熱帯モンスーン気候に属しています。
大まかには暑季(3〜5月)、雨季(6〜10月)、乾季(11〜2月)
の3つに分けられます。
比較的涼しい乾季をのぞいて、全般に暑くて湿度が
高いようです。ただ、地形的には、国土の大部分は険しい
山であり、平地や高原がいくつかあります。乾季では北部の
山岳地帯は気温がかなり下がるようです。長袖のジャケット
類を持っていった方が良いそうです。

ラオスへは、多くの観光者は、乾季の1月〜2月の間に
来るそうです。普通に考えると、雨季は、旅行には適さない
のですが、その為に、雨季には観光者が少なく、宿泊や
レストランなどを探すことも困難ではなく、雨季には、
時々雨は降るけれども、旅行するのには逆に良い季節
とも言えるそうです。

ミャンマー
ミャンマーは、北部はヒマラヤ山脈の一部、南部は、
ベンガル湾に面しています。国境は西部はバングラ
デシュとインド、北部は中国、東部はタイ、ラオスに
接っしています。

ミャンマーの国土は、67万8500km2(日本の約1.8倍)と
印象よりは大きい感じがします。


ミャンマーの気候は、国土が南北に長いため地域に
よってかなり異なりますが、基本的に中部から南部に
かけては熱帯モンスーン気候、北部は温帯に属して
います。熱帯の地域では夏期(2月中旬〜5月中旬)
ついで雨期(5月中旬〜10月中旬)そして乾期(10月
中旬〜2月中旬)と三つの季節が移り変ります。

内陸部は赤茶けた大地が広がるサバナ気候で、
乾季が長くなり気温も低くなるそうです。


カンボジア
カンボジアは、インドシナ半島にあり、反時計周りに、
タイ、ラオス、ベトナムと国境を持っています。また、
シャム湾に面しています。国土の面積は、18万1035km2
日本の約半分になります。

はるかチベットに源を発するチベットに源を発する、
国際河川のメコン川が国土を北から南に縦断し、
首都プノンペン付近で、西側から合流するトンレ
サップ川と合流しています。カンボジアの中央に
広がっている、トンレサップ湖は、東南アジア最大の
湖です。雨期と乾期でその大きさが大きく異なり、
雨期は乾期の3倍もの大きさになるそうです。
漁業、農業の支えとなる、生活の要の湖です。
360度の水平線の見渡せるそうです。

国土の大半を森林(密林、疎林)が占めています。
東側の海岸地帯にはマングローブ(海岸沿いの
海水と淡水が混じりあう場所に生育する植物の
総称)の林が発達しています。


カンボジアは、熱帯モンスーン気候に属しています。
乾季(11-3月)と雨季(4-10月)があります。南西の
季節風のため、多湿な雨期が4月から10月まで続きます。
最も暑い月は4月で、気温は、なんと38度!まで
上がることがあります。涼しくなる乾期は、11月から
3月です。12月から1月が、最も涼しい期間です。

なお、雨期と言っても、日中、ずっと降り続けるもので
はなく、定刻に強い雨がまとまって一気に降るようです。
(つまり、東南アジアに多い、スコールの季節です)

ベトナム
ベトナムは、インドシナ半島の東側に沿って、
南北に細長く、S字型を描くような地形を持って
います。北を中国、西をラオス、カンボジアと国境を
接しています。東は南シナ海に面し、対岸は
フィリピンです。

北には紅河(こうが)を中心としたハノイの平野、
南には、肥沃なメコンデルタが広がります。
中部ベトナムではアンナン山脈が、海岸まで突き
出しています。美しい海岸線を持つビーチです。

国土の面積は、32万9560km2で、日本の約0.87倍
です。日本と同じように、南北に長く、地域によって
多彩で、変化に富んだ自然景観が楽しめるそうです。


ベトナムは、亜熱帯モンスーン気候に属しているため、
高温で多湿です。南北に長い地形のため、北部の
ハノイ、南部のホ−チミンではかなり気候が異なり
ます。そして、ベトナムの北部には四季があるそうです。
4月が春、5〜10月が夏、11〜12月が秋、1〜3月が
冬になります。冬には10度近くまで気温が下がるそう
です。一方、ベトナムの南部には四季がなく、5〜10月が
雨季、11〜4月が乾季となります。

旅行のベストシーズンは雨が少なく、湿度も下がる
11月〜3月(南部)。雨が少なく、気温も比較的低めの
2月〜3月(中部)。そして、雨が少なく気温も下がる
11月〜12月(北部)、となっているようです。

インドネシア
インドネシアは、首都ジャカルタのあるジャワ島を
はじめ、大小合わせて1万3千500の島々からなる
国です。無人島も多くあり、そのうちの、6千の島に、
人が住んでいるそうです。

日本は、南北に3千キロと違い長い国ですが、インド
ネシアは、東西に5千100キロに広がる、長い国に
なります。従って面積も広く、約190万5000km2(日本
の約5倍もあります)



気候は赤道直下の、典型的な熱帯雨林気候のため、
過ごしやすい乾期(4月〜10月頃)と、スコールが
ある雨期(10月頃〜3月)に分かれますが、地域に
よって、若干異なります。例えば、東のジャワの地域
ではサバンナ気候(雨季が短かく、雨量も少ない)に
なるそうです。

雨季は、湿気は多いですが、一日中降るようなことは
なく、夕方の短い時間に大量の雨が降ることが多い
そうです。年間の平均気温は28℃くらいで、高いの
ですが、雨期や、山の方では以外と温度が下がる時が
あり、半袖では肌寒いと感じる場合もあるそうです。

マレーシア
マレーシアは、東南アジアの中央部に位置して
います。南シナ海をはさみ、マレー半島の南半分
(半島マレーシア)と、ボルネオ島の北西海岸地域
(サバ州、サラワク州)からなります。

国土の面積は、約33万400平方キロメートルで、
日本の90%とほぼ同じです。国土の約4/5は、
森林や湿地帯だそうです。マレー半島の中央部には、
南北に山脈が走っています。サバ州、サラワク州は、
全体的に標高1,000m程度の山脈が交差し、その間を
多くの川が流れる複雑な地形になっています。


マレーシアは、赤道下の南国で熱帯雨林気候に
属します。年間を通し、日中の平均気温は32℃、
夜間の平均気温が22℃と、一定した熱帯気候です。

2つの海(南シナ海とジャワ海)に面してに面して
いるため、アジア季節風の影響を受けます。
マレー半島の西海岸では6〜9月に、南西モンスーンの
影響を受けて、比較的雨の多い時期に入ります。

東海岸やボルネオ島領では、10〜3月がモンスーンの
影響を受け雨季になります。地域によって気候の違いは
ありますが、雨は年間を通してよく降るので、高温多湿の
気候になるそうです。

ブルネイ
ブルネイは、東南アジア、ボルネオ島の北西海岸に
位置しています。マレーシア連邦のサラワク州と、
境界を接しています。国土面積は5769km2であり、
三重県ほどの大きさだそうです。

ブルネイは、国土の80%以上が森林で覆われて
います。そして、その60%は、巨大な木々が生い茂る
手付かずの熱帯雨林となっています。自然の動植物に
恵まれた土地で、一本の木に、400種類のコガネムシを
記録したこともあるそうです。
自然保護政策もとられています。



気候は、はっきりした四季がなく、年間を通して高温
多湿の熱帯性雨林気候です。昼間の平均気温は
26℃〜35℃の間で、11〜3月は、比較的雨が多い
ようです。

東ティモール
東ティモールは、マレー諸島の南東部に位置します。
詳しくは赤道直下のバリ島の東方、小スンダ列島の
東端であるティモール島の、東半分を占める地域に
なります。

他にアタウロ島、ジャコ島、飛地のオクシ県で構成
されています。北はサブ海とバンダ海に面し、
南方には、ティモール海をはさんでオーストラリアが
あります。

なお、ティモール島のその他の部分は、インドネシア領
の州(西ティモール)になっています。

国土の面積は1万4874km2と、長野県と同じくらいで、
人口は約80万人くらいの国です。

山岳地帯が多く、西部にあるタタマイラウ山
(2950m)が最高峰だそうです。山岳地帯に発する
多数の河川が、海岸にそって平地を形成しています。
山すそとなっている島の南部は、アカシアやユーカリに
おおわれていますが、北部の海岸は、乾季に、非常に
乾燥するそうです。

気候は、熱帯性気候で、12月から3月までは北東
から吹く季節風による雨が多いそうです。
日中の気温は高い時で30〜34℃、低い時で、
20〜23℃程度だそうです。10月〜12月にかけてが
1年でもっとも気温が高くなります。