健全な生活トップ > 悩んでいる方へのメッセージ > 秋に試してみましょう 


   季節に合わせたテーマで、効率良く過ごす工夫

   (秋の場合)

   @変化を感じてみましょう

     変化とは、面白いものです。

    自分が何もしていなくても、変わるものに、例えば
    季節の変化、年齢、もっと大きくは、時代の流れ、
    等があります。

    その一方で、自分が何か、働きかけることによって
    変化するものもあります。

    作業の進み具合、収入、部屋の間取り、体つき、
    これも、まだまだ、沢山あります。

    今月、注目するのは、この、自分が何もしていなく
    ても変わる変化に、自分が何か、働きかけることに
    よって起こる変化を合せたタイプの変化になります。

    実際に、変化というものは、複雑なもので、自分の
    努力以外にも、自分の力では、どうしようも無い力
    による変化も影響し合いながら、変わるようです。

    そうした、複雑な性質を持つ変化に対しては、

    なるべく早く変化に気付き、その変化の意味を理解し、
    または、意味が分からなくても、とりあえす、変化を
    感じて、対応を素早くとることが良いようです。

    変化を感じるには、それなりの、心の働かせ方が
    必要です。変化を早く察知するのは、天性の勘も
    ありますが、もう一つは、心の働かせ方や生活習慣に
    よるものです。

    常に、自分の人生をより良いものにしようと考えて、
    生きている人は、他人任せ、成り行き任せの人よりも、
    変化に対応して、取るべき行動を素早くとれるようです。

    変化と言われるものの中で、チャンスは、確かに、
    どんな場合にでも、平等に訪れるようですが、
    チャンスに気がついて、それを自分の手でつかもうと
    しない人からは、スルリと逃げていく性質を持ちます。

    また、チャンスは、自分にとって、不利な条件が
    いくつか重なったときにも、訪れるようです。

    一見、最悪のことが起こってしまった時にでも、
    実は、その最悪の事件を転機に、自分が良い方に
    変わることもあることを覚えておくと良いでしょう。

    とにかく、何よりも、変化に対して、敏感になる習慣を
    つけておくことです。

    そのためには、自分の人生は、自分が主役であると
    いう意識、正しく自己管理をする意識を持つことと
    万一起こった、不愉快な、不幸な事件に対しても、
    極端に心を騒がせず、その意味を探りながら、何か
    良い方向への転機にならないか、考えてみましょう。


   A先に手を打ちましょう

    季節の変わり目になりました。タンスの奥から
    薄いセーターを出したり、衣替えの季節です。

    自宅にいるときは、まだ良いのですが、外出する
    ときに、少し涼しくなったので、上に羽織るものが
    必要でも、あらかじめ、用意をしておかないと、
    直前に、慌てることになります。

    少し、早めに用意をしておくと、後でスムーズに
    ことが運べます。身に覚えがありませんか。

    お風呂を沸かす時も、寒くなり始めたときに、
    沸かす用意をしておくと、後がスムーズです。

    もう、今月のサブテーマとの関連が分かって
    しまいましたが、そういうことです。つまり、

    「行動を起こすのは難しい」

    「行動するより、行動を起こすほうが難しい」

    「そして、行動するより、行動を続けるのも、
     もっと、難しい」

    なお、同じことが、心の面でも言えるようです。

    「希望を持つのは難しい」

    「希望を叶えるより、希望を持つほうが難しい」
 
    「そして、希望を持つより、希望を持ち続ける
    のも、もっと、難しい」

    行動を起こす前と、行動して、目標が達成できて、
    ほっとした後、どのように、気持ちを良い状態に
    保つのか、難しいのです。

    確かに、目標を達成した後、どのような気持ちに
    なるのか。それは、それで、大事なのですが、
    今月は、「どのように行動を開始するのか」、
    ということに焦点を当ててみましょう。

    行動の、とっかかりは、まず、「少しだけ」
    してみることです。

    まず、「少しだけ」です。

    本当に、「少しだけ」です。

    念には念をいれて、「少しだけ」です。

    大抵の人は、勘違いしてやり過ぎます。
    やらないより、ましなのですが、やはり
    やり過ぎになる傾向が多いので念のため。
  
    「少しだけ」で良いのですが、

    ただ、その、回数を少しずつつ、増やすこと。

    出来れば、する時間と、場所を決めて、
    「少しだけ」することです。

    春期に書いたことと同じことなのですが、
    加えるのは、「先に手を打つこと」です。
    これで、より、後がスムーズに進みます。

    つまり、一番安全で、スムーズなのは、

    「先に、少しだけ、手を打つこと」です。

    これだけで、大きく先の展望が広がります。

    まず、ペースをつくるためには、簡単でも、
    とっかかりをつくることなのです。

    なお、する時間と、場所を決めてしまうと、
    日によっては、出来ないこともあります。

    しないよりは、する方が良いので、その時は、
    例外的に、時間と場所を、分散させてするのは、
    良いことです。でも、まず基本はペース作りの
    ために、決めた方が好ましいのですが。
 
    ペースが出来ると、習慣が生まれます。

    「先に、少しだけ、手を打つこと」を習慣に
    してしまえば、心が安定し、変化に対する
    感覚が鋭くなり、素早く自信を持って行動が、
    出来るようになります。

    その結果は、どうなるか、それは、言うまでも
    なく、自分の想像以上の成果が出るようです。
   
    「先に手を打ちましょう」

    それも、「少しだけ」で普通は十分です。

   B少し反応をみてみましょう

    
少し反応をみてみましょうとは、本格的に行動を
    起こす前に、少し、様子をみて、おおよその感覚を
    つかんでおくことです。

    もし、あなたが、暗やみにいて、前に何があるか
    まったく分からないとしましょう。

    そうした時に、小石をひとつ、手にしていたと
    しましょう。あなたは、どうするでしょうか。

    もしかしたら、一歩前は、崖かもしれないのです。


    色々方法があるかと思いますが、例えば、この
    小石を前に投げてみるのはどうでしょうか。

    もしかしたら、前に何かあって、跳ね返ってくる
    かもしれませんし、小石の当る音で、前にある
    何かがどんなものか、小さいのか、大きいのか、
    分かるかもしれません。


    その、小石を投げる動作が、少し反応をみて
    みましょうということです。

    それは、洗濯の時に、漂白剤を使って、色物が
    色落ちしないか、事前に少し、目立たない部分に
    つけて、試してみるのと似ています。

    少し、確かめておくのです。

    実戦的なことなのですが、大きな勝負をする時
    には、それなりの、綿密な計画が必要です。

    勇気と無謀との差は、その準備への思い入れに
    あるものです。

    思い切って、勇気のある大きな行動を起こすため
    には、事前にある程度、自信を裏づけするものが
    必要になります。

    そうでないと、行き当たりばったりの、勘と運
    だけに頼った、神頼み的な、バクチになります。

  
    時には、準備をすることを鼻で笑われるかも
    しれません。でも、笑われて成功する方が、
    失敗をして、笑われるより、良くありませんか。
  
    何か、計画を立てて、行動を起こす前に、まず、
    規模を小さくして、行動をしてみて、その反応が、
    どんなものか、少しでも確かめておくと、本番が
    スムーズに行くことが多いものです。
 

    10月のサブテーマ、「先に手を打ちましょう」と
    似た部分もあるのですが、本番に入る前に、少し
    実験をしておくと、一番安全に、スムーズにことが
    運ぶということが分かると思います。、

    本格的に始める前に、「少し反応をみてみましょう」

    普通にしていれば、全部しなくても、少し反応をみる
    だけで、十分です。気持ちも焦らずに済むものです。

   C季節の変化に合わせましょう

     宇宙の成り立ちについて、今までに学校で習ったり、
     考えてみたことはあるでしょうか。

     私達の住む地球は、太陽系の中心である太陽の
     回りを、1年間かけて、ゆっくりと回転していき
     ます。(公転と呼びます)

     この1年間の公転の中で、地球の回転軸が、少し
     だけ、傾いているために、季節が訪れます。

     地球と、太陽の距離が、今よりも、遠くても
     近くても、水は液体では存在しなかったでしょう。

     また、地球の回転軸の傾きが、今よりも大きくても
     小さくても、美しく変わる季節が巡ってくるように
     ならなかったでしょう。

     実は、季節は、地球と太陽との位置関係から起こる、
     偶然と呼んでも差支えがないほど、微妙な条件の
     元でおこる現象のようです。

     地球の温暖化現象などで、私達は、最近ようやく、
     四季の変化にも目を向けるようになってきましたが、
     それでも、毎日忙しく、季節感のない生活をして
     いる方も多いようです。

     宇宙の成り立ち(前、後半。自作の写真で作成)
     http://homepage2.nifty.com/totto-ohnaka/ginga1.htm
     というページを見て頂ければ、その実感がより
     強くなっていくことかと思います。

     地球の今の状態は、宇宙の規模から考えると、決して
     偶然とは思えないほど、命のある生物にとっては、
     小さくても、住みやすい惑星なのです。

     季節とは、宇宙から届くメッセージのようなものです。
     数ある変化の中でも、本来は美しく、まるで、自然が
     くれる贈り物のようです。

     自然の変化に合わせて、作業を進めるように心掛けて
     見て下さい。作業にメリハリが出てきます。そして、
     集中して作業が出来るようになります。

     リズム感のある生活の中で、良い習慣も自然に身に
     ついていくことが実感出来るでしょう。

     幸い、季節の変化は、行ったり来たり。
     急に夏が来たり、冬が来たりすることはないので、
     じっくりと、慌てることなく構えます。

     そして、季節に合わせて、ふさわしいテーマを持ち、
     作業内容を変えていくと、あたかも、自然の力が
     後押しするように、スムーズに行くことがあります。

     春、夏、秋、冬、季節に合わせたテーマは
     こちらのページを参考にしてみて下さい。
     http://ashita.yu-yake.com/message.htm

    D基本を押さえましょう

     基本を何のために押さえるのかというと、実は、
     変化をつけるためなのです。

     基本に固執するわけでは決してありません。

     変化し、進歩、進化するために、基本を押さえる
     作業が必要になります。

     変化をするというのは、状況に合わせて、最良の
     形で物事に対応することですが、しかし、基本が
     出来ていないと、変化は逃げることと同じです。


     変化と言うのは、状況や相手に合わせながらも、
     自ら考え、積極的に、無理なく対応することです。

     一方で、変化のように見えて、単に逃げている
     時は、後のことは何も考えずに、より楽に見える
     方へ避難しているだけのことです。

     それでは、いつまでも受身で消極的な対応となり
     なかなか、解決には至らないものです。

     そして、逃げるために変化した場合には、本人が
     思っているほど、効果的に問題に対応している
     とは言えないものです。それは、いつか、その
     しわ寄せが、どこか別のところに出るからです。

     基本を押さえておくと、変化が、実に効果的に
     活きてきます。それは、変化の本質の中にも、
     押さえるべき基本は活きているからとも言えます。


     また、どのくらい、多彩に変化できるか?という
     ことを考えた場合でも、単に逃げているだけの
     変化では、変化の数にも限りがあるものです。

     それは、逃げ場所は、無限にあるわけがなく、
     逃げ場所の数も、その人の実力で決まってしまう
     からです。必ず、別のところにしわ寄せがきます。

     一方、基本を押さえて変化した場合には、その
     変化は無限、とも言えるほど、多彩な変化にする
     ことが、容易に出来るものです。

     それは、無理がなく、理に叶っているからです。

     「基本を押さえる」という言葉は、面白い言葉で
     もなく、地味な言葉ですが、難問を根本的に
     解決する場合には、料理で塩が必要なのと同じ
     くらい大事なことなのです。


     では、その、基本を押さえるということは、
     具体的な作業として、一体、どうしたら良いと
     いうことでしょうか。

     それは、”前向きで建設的な努力を、継続する
     習慣をつける”こととも言えます。

     この習慣を身につければ、それがたとえどのような
     分野であっても、数年経てば、変化を感じることが
     出来るでしょう。


     やり出したことを、数ヶ月継続するのが苦手な方は、

     一度、基本を押さえる=継続する習慣をつける”
     ことだと意識してみましょう。

     その時に大事なのは、楽しく作業が出来るように、
     ”工夫する!”習慣をまずつけてみましょう、
     ということです。

     まずは、楽しく作業出来る工夫をしてみること。

     やみくもに多彩な技を身につける前に、応用の
     効く基本的なことがらを、出来るだけ深く、
     そして詳しく習得するのが早道と言えるでしょう。

    E出来るところを押さえましょう

     難問に出くわすと、心が不安になり、自分を見失って
     しまうものです。これは、誰でも同じことです。

     そうした心理状態で、何とかしようと、あわてて、
     次々に手を打つと、裏返しの結果がおこることが
     よくあるものです。

     一度は経験されたことがあるのではないでしょうか。

     そうした時でも、切り抜ける方法が一つあります。
     それは、まず、覚悟を決めることです。 

     覚悟を決めることで、恐怖がすっと消えるのが
     感じられるでしょう。心に平常心が戻ってきます。

     今まで、目の前に視界が狭まっていたのが、霧が
     晴れて、遠くまで見通せるような気になります。

     そして、そこからが大事なことになります。

     やがて、その覚悟も薄れてくるものです。また
     不安がよぎってしまうものです。あれやこれや、
     考え出して、また不安が大きく広がってしまわ
     ないように、次の手を、すぐに打っておきます。

     簡単なところだけ、作業をしてみることです。

     難問にばかり、目をとめずに、その周辺にある、
     自分の今の力でできることにだけ意識を集めて、
     無理なく、淡々と作業を続けてみることです。

     出来るところを、作業しておくこと。それは、
     決して前に前に勇ましく進むことではないのですが、
     もう一つ、大事な作業をしていることと同じです。

     それは、整理です。整理をすることで、より
     はっきりと、自分のするべきことが鮮明に目の
     前に浮かび上がってくるものです。

     難問の対しては、特別の奥義がある訳では決して
     ないのです。強いて奥義と言えば、常日頃よりも
     より平常心を取り戻し、心を静かにすることです。

     そのためには、今、出来るところをしっかりと
     押さえて、何が問題なのか、はっきりと目に浮かぶ
     くらい、整理をしておくことでもあります。 

     当たり前に出来るところはしっかりと十分にする。
     今、自分が出来るところを、まず押さえましょう。