健全な生活トップ > 悩んでいる方へのメッセージ > 春に試してみましょう 


   季節に合わせたテーマで、効率良く過ごす工夫

   (春の場合)

   @好きなことを続けましょう

    一日、少しの時間でも、自分の好きなことを、続けて
    みましょう。それは、たとえ短い時間であっても、
    あなたの心を、解放してくれます。

    どうしようもなく眠い時、たとえ数分でも、眠ると、
    ぱっと目の前が開けるように目が覚めることがあります。

    一日のわずかの時間でも、そうして心を休ませ、衣食住
    や雑事から心を解放すると、活力が芽生えます。

    そして、どんなに、とるに足らないことでも、ある程度
    連続して続ければ、想像もしなかった、立派なものが
    出来上がることがあります。

    それが、「連続性の不思議」です。

    夜空に輝く星が、つながると、星座になるのと同じこと
    です。連続すると、何か新しい価値が生まれます。

    自分の好きなことを、少しでも、続けてしましょう。

    いつの日か、自分でも思いがけなかったほど、素晴ら
    しい成果が出来ることも、よくあることです。

   A自分へ投資しましょう

    もし、仮に、あなたが今、何も手をつけられない、
    または、何から手をつければ良いのか、きちんと
    見通しがつかないから、始められない。

    そうした気持ちで、毎日が過ぎているとしたら、
    非常にもったいないことです。

    なぜならば、結果は、やってみなければ、良く
    分からないからです。

    何のことか、良く分からないかもしれません。

    ここで言いたいのは、どんなことでも、自分への
    投資になるならば、結果を気にせず、とにかく
    実行してみましょうということです。

    もしかしたら、ああ、やらなければ良かった、
    時間とお金が無駄になった、そういうときも
    あるかもしれません。でも、それは、実は後に
    活かせる、貴重な体験に変えることは出来ます。

    でも、何もしないで、過ぎ去った時間は、永遠に
    取り戻すことは出来ません。

    と、書きますと、あなたは絶望的な気分になるかも
    しれませんが、それは、半分、本当のことです。

    後の半分は、あなたが、動けずに迷っていた時間は
    あなたにとって、考えが熟成するために必要な時間
    だったということです。

    そういう、意味では、何もしないことにも良い面が
    あるのですが、それよりも、一瞬、一瞬を忙しく
    使っていると、案外、落ち込まないものです。

    そうするためにも、有意義な時間とお金の使い方、
    つまり、「自分へ投資しましょう」ということです。

    幸い、5月という季節は、新しいことを始める、
    また、一皮むけるためには、適した、季節の「気」
    に満ちています。季節が後押ししているのです。

    1年かけるつもりで、自分へ投資してみましょう

   B災いをやり過ごしましょう

    今月は、「禍を福に転じることを考えましょう」という
    内容のことを書いてきました。

    しかし、この時に注意すべきことは、

    「すぐに、禍(災い)を福に転じることばかり考えて
    いても、良いアイデアが浮かばないことがある」

    と、思っていた方が安全だということです。

    災いとは、”時間が経てば”福に転じる可能性が非常に
    高いものではあるのですが、

    あまり性急に、強引に、福に転じさせようとしては、
    かえって遠回りになるということです。

    #禍福(かふく)はあざなえる縄のごとし

    とは昔からの諺(ことわざ)です。

    一見して、禍(災い)に見えることが福になったり、
    福に見えることが禍(災い)になったり、

    運の良し・悪しを判断するのは、簡単ではありません。


    私たちは、難問にぶつかった時に、どのように対応
    するでしょうか。

    またか、と思って諦める人、周りの人のせいにして
    怒り出してしまう人、色々の対応の仕方があります。

    でも覚えておくと良いことは、

    ”困難にぶつかり、そして最悪の事態になるという
    ことは、人生において、非常に重要な意味を持つ
    ことが、しばしばある” 

    ということです。


    困難に対する、理想的な、最初の対応としては、

    まずは、最悪の事態そのものを、潔く受け入れる
    ことです。それは、あきらめたり服従したりする
    ことではありません。

    その反対に、最悪の出来事であっても、決して
    ひるまないと、まず、強く決意した上で、

    今後、”自分にとって、この事件があったから
    こそ、こんなに沢山、得るものがあったのだ”と、
    後から、自分で納得して思えるようになるまで、

    よく考えて、行動を続けていくことです。

    行動を続けていく内に、時間がうまく作用する
    ことがあるのです。

    また、

    ”失うものがあれば、必ず得るものがあるもの”

    です。早とちりして、落ち込むことはありません。


    今は、その”得るもの”が、何か分からなくても、
    ”近い将来””時間が経てば”見えてくるものも
    あるのです。

    希望を持って考えながら、進んでいくことです。


    良い結果というものは、あなたが、完全に失敗した、
    最悪だ、と思った後に、思いがけないところから、
    現れるものでもあるようです。

    人生は、意地が悪いもので、

    ”結果的に良いことが起こる前には、最悪のことが
    起こりやすい。”

    ということもまた真実でしょう。

    そして、最悪の事態というものが、本当にくせものです。

    一見、最悪に見えるのですが、それは、後になってから、
    自分にとって有利に働くことがあるからです。

    ここでのポイントは、”後になってから”ということ
    です。すぐには、なかなか、正体が見えないのです。


    また、これに加えて、もう一つ、興味深いポイントが
    あるようです。

    それは、

    ”必ずしも、自分が目標としていたものが手に入るの
    ではなく、別のものが手に入ることが結構多い”

    ということです。

    それが、どのようなものかも、実は、目の前に
    現れるまで、決して分かるものではないのです。

    後になってから、ああ、そうかと分かるのです。


    簡単な例では、あなたが、何かを買おうとして、
    コツコツとお金を貯金していたとします。

    けれども、実際に手に入ったものは、計画して
    いた時に考えていたものとは、違う場合が多い
    のと似ています。そういう経験はありませんか?

    話を元に戻しますが、

    あなたが、努力したのに、最悪の事態になったと
    嘆いている時、実は、その、あなたの不運には、
    必ず、それを補ってくれるようなものが、自分が
    想像もしない展開で用意されていることです。

    それは、あなたが欲しがっていたものではなく、
    ”後になって考えれば”ああ、そういうことだった
    のか、と思えるような、”何か”なのです。


    努力を補ってくれるものの正体は、このように、
    見えてくるのには、時間がかかる時があります。

    一時的に、失敗したと落ち込むのは、人間として
    仕方のないことですが、頭の片隅に、このような
    人生の演出を覚えておくと、役に立つと思います。

    また、例えば、

    何か、行動をとることによって、結果が生じます。
    そして、結果というものは、実に不思議なものです。

    予想しない結果であることが、実際には多いもの。

    ”常に、予想は裏切られるもの”です。

    ところが、その裏切られた結果の方が、最初に
    目標としていたものより、むしろ良いことがあるの
    です。目標よりも、副産物の方が素晴らしいことが、
    よくあるのも、また現実なのです。

    災いが、福に転じることは、よくあることです。

    ですから、最悪の事態が起こったときには、一瞬
    ひるむのは仕方がありませんが、”希望を持って”
    最後まであきらめないことです。  


    長くなりましたので、まとめますと、

    何とかして、禍を福に転じるという意識は、
    決して、忘れないようにしましょう。

    しかし、また同時に、

    性急に、転じることにだけ、気をとられないように
    しましょう。

    後で、忘れた頃に、結果が出ることがあるのです。

    とりあえず、「災いをやり過ごしましょう。」

   C先行投資をしてみましょう

    先行や、投資、など、普段の生活では口にしない、
    やや固い言葉になっていますが、ちょっと、襟を
    正して、気持ちを引き締めておこうと思います。

    大きな飛躍というものは、

    「気が付けば、知らない間にそうなっていた」

    そういうものです。

    大きな飛躍など、意識してみたところで、そうそう
    簡単に出来るものではないのです。

    むしろ、大きな飛躍をしたい、などど考えている
    間は、ゴールへは、まだまだ、遠いものです。

    これは、別に、やる気をそぐことではありません。

    本当の意味で、大きな飛躍というものは、自分の
    想像を大きく越えるものなので、意識して分かる
    というレベルの大きさの飛躍は、小さい飛躍なの
    だということです。

    でも、決して、小さいからといって、小さな飛躍を
    評価をしない、ということではないのです。


    むしろ、目に見えない程度の、小さな飛躍を沢山
    積み重ねることが、大きな飛躍への近道だという
    ことなのです。

    では、その、小さな飛躍をするための第一歩になる
    ものは何なのでしょうか。

    それが、予定であり、また、計画であり、また、
    戦略でもあるのです。

    そして、その、予定や計画、そして戦略のために
    使う、時間や、労力、お金というものが、投資と
    呼ばれるものです。


    さらに、詳しく言えば、より計画的で、戦略的に
    時間や、労力、お金のを使うことが、先行投資と
    いうものです。

    事態が発生してから、その対応のために、後から
    使う時間や、労力、お金という投資とは違います。
 
    「積極性があるか、無いか」

    という点で、先行投資と投資とは、意味合いが
    異なります。

    春の間は、やや、まだ1年のスタートラインで、
    良い意味で、行動の幅を広くとることが出来る、
    でしょう。

    この状態の時に、何か一つでも良いですので、
    積極的な投資(先行投資)をしてみましょう。

    気をつけることは、

    ◎期間としては、約3〜4ヶ月程度のもの。
    ◎予算としては、負担にならない程度よりも、
     やや自分の予算として、大きめにとること。
     但し、予算の限界の1/3より低めにすること。

     そして、一番大切なことは、

    ◎ここ数年先の将来を考えてその投資を行うこと
     です。将来といっても、5年や10年先などでは、
     目標としては、遠すぎます。

    そして、

    「3回は失敗する、けれども、3回はあきらめない」

    そのくらいの覚悟を持って、投資してみましょう。

    そうすることで、おそらくは、小さいとは言っても、
    意識できるレベルでは、最大の成果が上がることと
    思います。

    そしてまた、大きさは、努力に比例して大きな
    ものとなるでしょう。

    今の段階では、最終目標である、大きな飛躍までは、
    考えずに、まず、先行投資をしてみましょう。


    Dまんべんなく手をつけましょう

    これから、初夏に向かうにあたって、冬の衣料を
    クリーニングに出したり、暖房機器をしまったり、
    小さなことかもしれませんが、雑事が増えてきます。

    季節の変わり目と言うのは、気が付くと時間が
    経ってしまっているということが多いものです。
    とにかく、やたらと雑事が多いのです。

    するべきことを、小さな紙にメモして、目の
    つきやすい場所に置いておく、

    例えば、そうした工夫が必要になってきますが、
    気が付くと、そのメモも、いつの間にか一杯に
    なって、どれから手をつけてよいやら、途方に
    くれることがあるかもしれません。

    それでも、やはり、大まかな1年間の予定を立て、
    その予定に沿って進まなければならないという
    わけのですが、今週は、雑事が多いときの、
    対処方法の一つを考えてみましょう。

    それは、出来る限り、

    「まんべんなく」することです。


    お団子を作るときを想像してみます。

    小さなお団子でも、粉箱の中で、コロコロ、
    転がしていると、だんだんと大きくなります。

    まさに、ちりも積もれば山となる、です。

    雑事が増えるのは、こまめに対処しないから。
    それでは、こまめに、対処してみましょう。

    ”深入りは決してしないしない決心”で、
    少しだけ、前もって手をつけておくと、後々、
    大分しやすくなります。

    まんべんなくとは、漢字で書くと、「満遍なく」で
    すべて公平に、くまなく、という意味です。
    どれか一つに、力を入れるのではなく、むら無く
    均等に、等しく、分散させてすることです。


    実は、物事を始めるにあたり、一番抵抗があるのが、
    最初の第1歩だと言われます。

    その、最初の第1歩の抵抗をなくすためには、
    まず、少しだけ、”軽く”手をつけておくことです。

    そして、深入りせずに、次の作業に、移る。

    次の作業も、さっと切り上げ次に移る。

    この繰り返しで、まんべんなく、作業が進んで
    いくことが多いものです。

    その内に、大きな仕事が動き出すイメージです。
    小さな雑事をしながら、雑事にとらわれず、大きな
    仕事も同時にこなす、

    これも、本メールマガジンのキーワードである
    「連続性の不思議」と感じています。

    夏に向かって、本格的に全てが始動する前に、
    楽しみながら、まんべんなく、作業を進めて
    余裕を持って、夏に向かいたいものです。