健全な生活トップ > 悩んでいる方へのメッセージ > 夏に試してみましょう
季節に合わせたテーマで、効率良く過ごす工夫
(夏の場合)
@自分が欲しいものを感じましょう
先に、6月中に、夏の間に達成したい目標を見つけま
しょう、と書いてきましたが、その目標を見つける時に
必要となるのが、”自分の欲しいものが何なのか”
自分自身で知ることになります。
別に、欲しいものは、物でなくても構わないのです。
時には、点数であったり、満足感であったり色々です。
特に、目に見えるものでなくても、良いわけです。
多くの方は
「欲しいものは、自分自信が良く知っているはず」
と思っているようです。
でも、本当に欲しいものは、意外と自分でも分かって
いないものなのです。
?? そんなことはない!自分で良く知っている!
そう言う人がほとんどでしょう。
では、なぜあえて、”分かっていない”と書いたのか、
ということですが、本当の自分であるということは、
意外に簡単なことではないからです。
自分で、このように、言い訳したことはありませんか?
#本当は、〜がしたいけれど、やっぱりやめておこう。
だって、〜ということもあるし、〜は今出来ないから。
#しょうがないから、〜は、やめておこう。
本当は、自分で心底、納得した訳ではないのですが
この言い訳も含めて、自分のしたいことや、欲しい
ものを、人は自分の考えだと決めてしまうようです。
そうした、色々な言い訳をしないで、本当に自分が
したいことや欲しいものを考える習慣はありません。
それは、簡単なことでは、決してないのです。
じっと、自分の内側を見る訓練をしておかないと
意外に、その場の気分や状況に流されて、本当は
自分が欲しいと思っているものが見えないのです。
それは、”しょうがないこと”かもしれません。
なぜなら、その方が、楽なのですから。
でも、楽なことには、要注意です!
中途半端に、自分が望んでいることと錯覚して
目標を立ててしまうと、後で努力がつらいものに
なってしまう危険性があります。
そのような、ニセモノの欲望や願望に従う習慣を
つけてしまうと、後が大変なのです。
何をしても、飽きっぽい性格になり、さらには、
他人のすることに干渉したり、文句をつけたり
する性格まで身についてしまうものです。
それは、本当は、自分はそのことを望んでいない
のに、他人から何か言われることが気になったり、
自分にウソをつきながら、自分の気持ちを強引に
納得させて進んでしまうことから、始まります。
そうした、偽りの自分にならないように!
繰り返し、自分が何を欲しいのか、本当は何が
したいのか、意識して、繰り返し、自分に聞いて
みる習慣をつけましょう。
そうした習慣がつくと、本当は、別のことを
欲している自分に気が付くようになってきます。
頭で考えるというより、感じるものを大切に。
でも、それでも、とりあえず、でも良いですから
”自分がしたい、欲しい”と思えるようなことを
目標にして、ゆっくりと歩き出すことです。
その道のりの中で、自分の欲しいものが初めと
変わってくることもあります。また本当に欲しい
ものが何か、自分で気が付くことも多いからです。
ただ、一日も早く、自分が、本当にしたい、欲しい
ものを感じる努力は続けましょう。
それが、充実した毎日にするための近道です。
言い訳をしながら、先に先に進む方が簡単では
あるのですが、実は遠回りになってしまいます。
それは、自分でも、本当にしたい、欲しいこと
でなければ、ついつい、手を抜いて作業をして
しまうからです。集中力にも欠けてきます。
そんな状態では、努力は、報われないからです。
逆に、欲しいものを感じることに時間を費やして
おくと、後から目標を立て、作業を実行していく
段階で、努力は効果的に成果に結びつくように
なっていくものです。
自然に集中力も高まり、成果が見えてきます。
自分が欲しいものは、何なのか・・・?
それは、人によって違うもの。それがあなたという
存在であり、存在する価値があるものなのです。
自分がこだわりたい部分がよく分かってくると、
今度は、あなたの周りの人のこだわりも、徐々に
理解が出来るようになってくると思います。
そして、作業に粘り強さも出てくると思います。
それは、努力が効果的になることでもあります。
自分が欲しいものは、何なのか・・・?
1年かけるつもりで、自分が欲しいものは、一体
何なのか、常々、考えてみましょう。
そして、手に入れるための計画を立てましょう。
A自分の感覚を磨きましょう
自分の感覚を磨きましょう。
あなたは、ものを選ぶのに、時間がかかる方でしょうか。
それとも、すぐに、自分で決められる方でしょうか。
重大な決断をしなれればならないときには、慎重に、
時間をかけて決めなければならないものです。
十分に下調べをした上で、自分で決めるわけです。
けれども、決断が遅い人は、簡単なことでも、決めるのに
時間がかかるのに対して、決断が早い人は、重大な決断で
あっても、比較的早く決めているようです。
軽はずみな決断は、別の話としまして、決断は早い方が、
後の展開は、スムーズに進むものです。
そして、相手にも、好印象を与えるものです。
では、どうして、決断が遅い人は、自分で決めることが
なかなか出来ないのでしょうか。
単に、情報が少ない、まだせっぱつまっていない、等と、
色々と理由はあるのですが、今回は、”自分の感覚の強さ”
という見方から考えてみましょう。
それでは、今まで、私が使ってきた単語である、
「決断、慎重、展開、感覚・・・」
これらの言葉に対して、あなたはどのように感じました
でしょうか。文章全体は、どのような印象でしょうか。
ちょっと、”難しく固い”と感じませんか?
それとも、小気味よく、心に響いてきますか?
どのような印象であっても、その感覚こそが、
今のあなたの持っている感覚なのです。
少なくとも、何も感じない人は、いないでしょう。
人は、それぞれ、自分の持つスタイル、個性、感覚を
持っていますが、意外に、自分の感覚ではものごとを
決めていないようです。
決めているように見えて、実はそうではないのです。
ある時は、人の意見や、流行に合わせて、自分の感覚を
十分に使うことなく、ものごとを決めているようです。
またある時は、自分の好みの衝動を、理性という名前の
頭で考えた理屈をつけて、無理に押さえ込むものです。
では、あなたの周りを見回して、生き生きとしている
人を思い出して見て下さい。
きっと、無理なく、自分の個性を発揮していますね。
反対に、ちょっと、いつも元気のない人を思い出して
みて下さい。
無理して、周りに合わせようとしてりしていませんか。
いつも、理屈っぽく、説明ばかりをしていませんか。
無理に周りに合わせたり、理性にだけ従うようにして
いると、結局は、本人は、疲れてしまうものなのです。
でもここで、注意しなければならないことがあります。
自分の感覚を大切にするというのは、今の自分の感覚を
いつも、世界で1番良い物だと信じるのではありません。
それでは、独善的、独り善がりになってしまいます。
自分の個性や感覚を大事にするというのは、常に自分の
感覚を、”磨いていく”という心の姿勢なのです。
自分の感じ方を大切にするとは、今より良い方向へ、
”自分の感覚を磨いていく”という気持ちを持つこと
から、まず始まるものなのです。
まとめますと、自分の感覚を磨くとは、
より鋭く、自分には合わない、おかしい、と感じ、
反対に、自分には合う、気に入る、と感じる力を
身に付ける意識を持つこと。
または、自分に合う、合わないといった感覚を強く
して、より無理なく自分に合ったものを、選ぶこと
を出来るようにすること。
そういう、感覚の磨き方の意識を持つことです。
理屈ではありません。もっと動物的に、自分に合う、
合わないという、まさに、本能的な感覚です。
ここで、始めの話に戻りますが、
素早くものごとを決める方が、結果がすぐに出ます。
また、結果が出ると、対策を考えることになります。
対策を考えると、一歩、より良い結果に近づきます。
素早く、ものごとを決められる方が”特”なのです。
そのためには、自分の感覚を、常に今の状態よりも、
より鋭く磨いておくという努力が必要になります。
そして、そのためには、自分の一つひとつの行動を
もっと”意識する習慣”をつけることです。
コツコツと、自分の感覚を強くして、磨き上げること。
そうすれば、ものごとの決断も速くなり、結果的に、
実行も速くなり、良い循環が生まれてくるものです。
B自分の世界を広げましょう
自分の世界を広げましょう
ありきたりの、タイトルのように見えますが、恐らく
あなたの予想どおりの内容ではないでしょう。一度
目を通してみましょう。
まず、あなたは、本を読むことはありますか。
どこで、その本を買いますか?
書店へ行って、探している本を買うときに、きっと
あなたは、自分の探している種類の本が並んでいる
コーナーに向かうでしょう。
それから、目当ての本を、背表紙を頼りに探すでしょう。
けれども、その本を探す途中で、全く関係のない本の
タイトルも目に入ってくると思います。
その自分が探しているのとは関係の本に、あなたは
注意を払うでしょうか。
恐らく、時間に余裕がない限りは、あまり注意を払わ
ないでしょう。誰でも、普通はそうなのです。
でも、本当は、
目の中には、一応、関係のない情報ではありますが、
それでも、視覚の情報として目に入っているのです。
次に、あなたは、テレビをよく見ますか。
テレビをよく見る人は、テレビがつけっぱなしの
状態になっているときがあるでしょう。そして、
もし、その時、人と大事な話をしていたとします。
その時、あなたは、何気なく聞こえてくるテレビ
の音に、はたして、注意を払うでしょうか。
恐らく、人と真剣に話している時などは、たとえ、
テレビがついていても、その内容は、耳に入って
こないでしょう。無理な話です。
でも、本当は、
耳の中には、一応、関係のない情報ではありますが、
情報としては、耳には入ってきているのです。
本屋の話と、テレビの話は、何か似ていませんか。
そうです。
あなたが、何かに特別な注意を払うと、関係のない
情報は、たとえ、実際には見えたり聞こえたりして
いても、脳の中には、情報として入らない仕組みに
なっているのです。
もし、あなたが意識をしなければ、たとえ、貴重な
情報が周りに、あふれていても、あなたは、何も
情報が無かったような気がすることでしょう。
それだけ、意識というものは、大事なのです。
意識は、アンテナのような役割を持っています。
あなたが、見よう、聞こうとしない限り、いくら
待っていても、情報は少なくなってしまいます。
アンテナのないテレビでは、電波が届いていても、
使い道はあまりないの同じことです。
では、その、大切な意識を、どのように、育てて、
活用することが出来るようになるのでしょうか。
ひとつは、まずとにかく、”記録すること”です。
家計簿をつけると、お金の出入りについての意識が
鋭く、敏感になるのと同じようなものです。
あなたが、テーマを持って、記録をつけ始めると、
意識は、さらに強力なアンテナになります。
テレビでも、数多くある電波の中で、必要な電波
だけを受信するように、工夫がしてありますね。
あなたが、テーマを持って、記録をつけ始めると、
初めは大したことはないと思っていても、いつの
間にか、そのテーマについてまとまった知識が
身についていることが分かるでしょう。
それが、あなたの世界が広がるということです。
自分の世界が広がるということは、自分が、ある
程度のまとまった知識を持つことです。それは、
中途半端な、テーマのない知識が、整理もなく、
乱雑に頭の中に入っているのとは、違うことです。
まとまった、知識を得るためには、コツコツと、
テーマを決めて、記録を積み重ねることです。
そうして、コツコツと淡々と記録をつけていると
テーマに対して、やがて、意識が芽生えてきます。
そうして得られた、”意識”は、どのような分野
であっても、あなたの武器や宝物に出来るのです。
元々、世界は、自分が思っているよりも、広くて
大きなものです。でも、意識が足りないと、狭く
見えるだけのはなしです。
自分の世界を広げたい人は、まず、テーマを決めて
記録をする習慣を身に付けてみましょう。
さて、
こころの語源は、「こっこっ」という心臓音だとも
いわれるそうです。(能に学ぶ身体技法 安田 登 著)
コツコツと、時を刻む時計の針の動きのように、繰り返し
作業を続けると、本人でも分からないような、変化が生じ
ます。何度も言いましたが、”連続性の不思議”です。
逆に、意識ばかりが先行して、変化を求めるようになると
良い変化が、かえって、変化が見えにくくなってきます。
では、そうした時に、自分のこころを観察してみましょう。
焦って緊張したりしていませんか?
変化を求めるのは、良いことですが、まずリラックスして、
気分の良い状態を保ちつつ、ゆっくりと、変化していく
イメージを、頭の中に、描いてみましょう。
こころの波長は、規則正しく、短く単純に、コツコツです。
このリズムは、単調で、単純でも、強力です。
作業をする時にも、このリズムは、大切にしましょう。
焦らず作業をすることも、意識を使うコツの一つです。
C自分で出来るようにしましょう
これは、子供の頃、子供が親に言われることと
似ていますが、私たちは、案外、いくつになっても、
教えてもらって、やっと出来ることが多いものです。
習い事一般に言えることですが、教えてもらうには
時間とお金がかかるのが普通です。
教えてもらって出来ていたことが、自分で出来る
ようになると、時間とお金の大きな節約になる
ばかりではなく、ものごと自体への理解まで、
自然と深まってきます。
#そんなこと言っても、習うこと自体が楽しい・・
そうなのです。
やはり、お金を払って習うことだけは、あって
良質の授業というものは、価値があるものです。
ですから、習い事は辞めるということを勧めて
いる訳とは、違うのです。
しかし、
また、自分で出来るようになると、たとえ教えて
もらう側になった時でも、より深いところまで
考えて、その結果、深いところまで見えるように
なってくるものです。
ひとつ、ひとつの授業の価値が深まります。
先に、6月中に、夏の間に達成したい目標を見つけ
ましょう、と書きましたが、その目標を見つける時に
もし、加えるならば、自分の力で独立して出来る
レベルまでする、ということを考えてみましょう。
実際に、教えてもらってしていたこと、端で見て、
手伝っていたこと、普段は、自分でも、ある程度
出来るとタカをくくっていたことを、一から全部、
独力でしてみると、つまづくことが多いものです。
普段では、見えていたようで、見えていなかった
ものが、数多く、出てきます。
自分で出来るようにする、ということは、
そうした、見えないものが見えてくることです。
新しい発見もあります。疑問も湧いてきます。
そうした、新しい視点を持って習うのと、漫然と
習い続けるのとでも、大きな差が出来てきます。
より深いレベルまで到達するために、一度、
習っていたことを、自分で自力で出来るかどうか、
試してみましょう。足りなかったら勉強しましょう。
それが、「自分で出来るようにしましょう」という
意味なのです。
第4週目のポイントであった、「マニュアルを作成
していきましょう」とかぶる話ですが、料理でも、
自分で出来るようになるために、マイ・レシピを
作成しますがね。大体、同じ発想だと思います。
技術の到達点のひとつは「自分で出来ること」です。
D独自の発想を練りましょう
独自の発想が出来れば・・・!
一度は誰しも思ったことではないでしょうか。
別に特許をとって商品を高く独占して売りたい、
とか、そういうことだけではありません。
もちろん、そのような大発明につながる発見、
発明が出来れば、それに越したことはありません。
ただ、誰一人、同じ性格、同じ環境、同じ能力の
人はいないのですから、せっかく生きるのでしたら
自分の能力を最大限に活かしたいとか、自分にしか
出来ないことをしたい、と思うのは普通でしょう。
特に、会社や組織の中で、まるで歯車のように
消耗品として働いているだけだと日頃から感じて
いる人は、普通の人よりもっと自分を活かしたい、
そのように強く感じているかもしれません。
それはともかくとして・・・、
どのようにすれば、独自の発想が出来るでしょうか。
天才は、独自の発想をすることが極自然に、普通に
出来るものですから、その方法は、と聞かれても、
逆に、なぜ出来ないの?と言われるかもしれません。
ですから、天才になれば良いのですが、そのような
ことは、冗談ではなくて、普通は出来ないでしょう。
では、どうすれば良いのでしょう。
ヒントとしては、身近にあるものを見直すこと。
または、昔のことを振り返ることです。
目を、新しい発想、独自の発想と言って、前に
前に向けるだけではなく、一度、足元、そして
過去を振り返ることです。
もっと具体的には、既にあるもの、人が持って
いるもの、人が持っていたものを、自分に少し
だけ取り込んでみることです。
それは、真似のようにも見えますが、違います。
完全な真似ではない程度に・・・マネるのです。
もう少し正確に書きますと、
自分の一部として、既にあるもの、人が持って
いるものを、取り込んで、自分なりに消化して
少し変化させてみることです。
かつて、
日本人は、西洋人の真似が得意だと言われて
いたことがあります。猿真似だと。
その反面、日本人には、東洋の持つ、独特の
感覚や個性が良い意味で残っている、とも
言われています。
はたして、日本人は真似が得意なのでしょうか。
それとも? 独自の発想も得意なのでしょうか。
真似と独自の発想との違いは、人のものに少し、
独自の発想を入れて、より状況に合うように、
改良を加えているかどうか、で異なります。
西洋人は、大航海時代、産業革命の時代から、
ずっと世界を舞台にして活躍をして来ました。
宣教師を各国に送って、啓蒙活動もしてきた
実績もあります。民主主義を広めたり、常に
世界をリードしてきた、という自負や自信も
あるのでしょう。
自分達とは違う文化の国の人々を、西洋的な
近代化へと導くことに、意義を感じている
のではないだろうかとさえ感じるほどです。
人に教えたりするのも得意なのでしょう。
一方、東洋人、特に日本人は、受身のところが
あり、そのような歴史の流れの中で、自らを
積極的に変身させるために、時には西洋人の
真似をしたりしてきたことも事実のようです。
時には消化不良のまま、真似ることしか出来ず、
猿真似と言われたり、現代の日本の社会の中で、
障害を残しているものもあるかもしれません。
しかし、西洋のものを学ぶ、という姿勢の中で、
独自の改良を加えたものについては、その結果
において、立派な独創的なものがあるようです。
子供も、初めは、親や身の回りのものを真似る
ことから始まり、やがては自分で改良して、
誰から学んだのか分からないような、新しい
行動や発想をするようになります。
ですから、独自の発想が出来るようになるため
には、まず、今、身近にあるものを、少し取り
入れ、改良していくことを習慣にすることでは
ないでしょうか。
真似て、自分のものにして、改良を始めると、
だんだん知らない間に、独創的な発想が練り
あがっていくように思います。
独自の発想を練るためには、まず少し身近に
あるものを振り返り、改良してみましょう。
E身近にあるものを見直しましょう
気持ちが落ち着いて安定している時は、理性的で
周りも良く見えているものですが、慌てると、
足元が見えなくなるという経験を、誰でも一度は
されたことがあるでしょう。
早急に、結果が欲しい時など、急いでいる時には、
値段が高いと分かっていても、つい新しい道具を
購入してしまったりします。その内、気が付くと、
ずい分と物を買い込んでしまっています。
確かに、新しいものは、良い刺激になります。
新しいものを試してみることは大事なことです。
特に、手頃な値段のものでしたら、今まで使った
ことのない道具を使うことは、勉強にもなります。
しかし、
欲しいものがあっても、一呼吸おいて、まず、
本当に身近にあるもので、その買いたい物の代用に
なるものがないか、工夫してみるのも良いことです。
これは、別に物を買う時だけに当てはまること
ではありません。
考え方や、物事の捉え方にも当てはまることです。
何か、身の回りで、予期せぬ事件が起きた時に、
早急に対応しようとすると、その時に持っている
力や体力に任せた対応になってしまいがちです。
そのような、力、体力、(時には、経済力)に
任せた方法で、事に対処する癖がついてしまうと
自分の力をはるかに超える物事に遭遇した時に
手も足も出ないということになってしまいます。
一時的な解決にはなっていても、根本的な解決に
なっていないからでです。
高いお金を払って、便利なものを買っても同じ。
ものを買っても、ゴミになってしまうことになり
かねません。また、目の前の出来事に対処が
出来ても、新しい問題を生み出しかねません。
では、どのようにすると良いでしょうか。
そうした、急いで対応しなければならない時に、
覚えておいて役に立つ発想が、
「身近にあるものを見直しましょう」です。
意外と、身近にあるものを使わずにいることが
多いものです。冷蔵庫の中の残り物の野菜を
積極的に使いましょうということに似ています。
残りの野菜を使わずに、どんどん新しい買い物を
すると冷蔵庫の中がゴミだらけになります。
ここで、使うと良いのが、「知恵」になります。
いかに、目の前にあるもので、結果を出すか。
そうした、考え方の訓練をしておくと、色々と
ずい分役に立ちます。
今ある資源を、組み合わせて使うという発想です。
困ったときというのは、制約があることが多い
ものです。時間がない、お金がない、体力がない。
あれもない、これもないという制約の中は、実は
知恵を働かせる大きなチャンスでもあります。
・・というよりは、制約がなければ、知恵を磨く
ことは難しいのです。成長も出来ないのです。
今自分の置かれた状況というのは、世界でも、
ただ一人、という訳ですが、まずは今、自分の
いる、困った状況を打開するために、身の回り
のものを使えないか見直してみまそう。
そうすることで、不思議なことに、意外な
ところから、解決策が湧いてくることが、よく
あるようです。
手持ちの道具や方法を、最大限活用して、何とか
しようと意識することで、安易に、すぐ他人や、
新しい道具に助けを求めるよりも、効率の良い
手段や方法がひらめくことがよくあります。
焦って、遠くにばかり意識を向けず、自分が今
おかれている状況や足元に、十分意識を向けて
みる、という習慣を持つと知恵の幅が広がります。