健全な生活トップ > 悩んでいる方へのメッセージ > 冬に試してみましょう
季節に合わせたテーマで、効率良く過ごす工夫
(冬の場合)
@よく観察してみましょう
自分の周りの人、物事を、よく観察してみましょう。
生き生きと、充実した生活している人もいれば、
何となく、くすんだ、生気が弱い人もいるでしょう。
良く、比較して、何が違うのか、良く、自分の
目で観察してみましょう。
観察することが、発見の第一歩になるものです。
見た目でも、良いのです。雰囲気でも良いし、
見る、聞く、触る、全ての感覚を使ってでも、
良いので、違いをよく見てみましょう。
同じものを見ていても、同じ目をしていても、
見える人と、見えない人がいるのです。
その、最大の違いは、見ようとしている意識が
あるか、ないか、というところです。
批評家になる必要はありません。自分のために
役に立てば良いのですから。もちろん、自分で
気がついたことがあれば、それを、表現しても
よいでしょう。
ぱっと見た、雰囲気というものは、意外に
大事なものです。その、ぱっと見た雰囲気という
ものは、姿勢から感じられることも多いものです。
背筋が気持ち良く伸びた姿勢、人だけではなく、
物でも、同じような、”気”が感じられることが
あります。
単純に、表現すると、地面と、天を結ぶ線の上に、
命の気が流れるようです。
そして、手を横に伸ばしたときの、真っ直ぐに、
一直線になる方向、横の軸には、時間が流れます。
初詣で、神社に参拝する人は多いと思いますが、
鳥居の立ち姿から、何か感じることはありませんか。
縦と水平の線からなる鳥居の形は、なかなか、
姿勢がよいですね。
天と地の気が流れ、そこに、安定した、時間の
軸が表現されているのではないかと思います。
人、物事、よく観察してみましょう。
良く、観察して、その雰囲気、立ち振る舞い、
作法の中に見られる良いものを、意識して、
自分の中に取り入れるようにすると、自然に、
自分の中にも、力が湧いてくるのを感じる
ことが出来るでしょう。
でも、それは、無理だと思っている内は、その
ような、感覚は体の中には入らないようです。
この、辺り、難しいのですが、まずは、観察を
してみるという意識を持つことで、自己改善の
第一歩が始まるようです。感覚を強めましょう。
A振り返ってみましょう
言葉は、簡単なのですが、前に進むために
必要になる、強力な言葉です。
今年は、初詣を済ませた方はおられますか?
「よく観察してみましょう」というタイトルでは、
鳥居の形について書いてみました。
縦と水平の線からなる鳥居の形は、なかなか、
格好がよいのですが、縦のラインには、左右に
対し、「天と地の気が流れ」安定した、時間の
軸が表現されているのではないかと思います。
縦と横のバランスは、”統一体”という言葉を
使って表現が出来るものです。丁度、あぐらを
かいて、どっしりと座った状態が統一体です。
自分が感じたことを、アイデアの段階でも、
こまめにメモをしてみること。そして、その
メモを読み直す=振り返る という作業が、
前に進むときの、てこ入れになってくれます。
私が、鳥居の形は統一体、あぐらに似ていると
感じたのも、始めは、一瞬の印象でしたが、
メモを振り返ることによって、その形の意味を
自分の言葉で、よりはっきりと、表現が出来る
ことになりました。
振り返るためには、そのための演出があれば、
なお、いっそう、効果的です。それがメモです。
まず、メモを取る習慣をつけること。その上で
そのメモを読み直す機会を増やすようにします。
自分のアイデアの中でも、振り返って検討を
してみることが、次の一手の、きっかけになる
ものです。
大きく飛躍するためにも、今月は、よく
「振り返ってみましょう」
過去の自分の考え方や行動の中には、今後の
より成長した自分を発見するために大切な、
教訓や、新しいアイデアが含まれています。
B開き直りましょう
開き直るとは、”居直る”ことではありません。
良い意味で、開き直ることで、余分な力が抜けて
持てる力を、全て発揮出来るだけではありません。
執着した意識を捨てることにより、滞った気が
浄化されて、運も引き寄せることがあります。
開き直るコツは、直前まで、最後まで粘って、
持てる力を全て出し切ることです。
あるものを出し切ったら、入るしかないのです。
開くということは、そういうことです。
力を出し切らないのに、開くことは出来ません。
力を出し切らないのに、投げ出すことを、
それを、”居直る”というのです。
全力を出しても、どうにも、ならない状況、
そうなったら、最後まで、粘ること。それでも
無理そうだったら、最後の瞬間に、開くと、
意外にスムーズに事が運ぶこともあります。
難しいのは、開くタイミングです。
これは、もう、修羅場をくぐって身につけるのが
一番なのですが、もしも分からなければ、時間に
頼ってみましょう。
時間は、生きている人全てに、容赦なく過ぎる
ものです。しかし、考えようによっては、どんな
時でも、ゆるぎのない目安となるものです。
極端な例では、寿命です。どんなに努力しても
寿命は、誰にでも、いつかは訪れるものです。
時間とうまく付き合う方法の一つが、この開く
タイミングの感覚を磨くことに使うことです。
つまり、
時間が来たら、諦める。それが、今の潮時だと
自分に言い聞かせるのです。
そして、時間が来たら、また、始める。
あるいは、問題を時間が解決するに任せること。
こじれそうだ、と感じたら、もう一度、別の
時に取り組むようにして、さっと引き上げる
感覚も、慣れればだんだん分かるようになります。
日頃から、時間を意識して、切り上げること。
ダラダラしない、時間を意識した生活習慣を身に
つけると、最後まで粘ることの大切さ、そして、
良い意味で開き直るタイミングが、だんだんと
体得出来るような気がします。
C例外を減らしましょう
3日坊主という言葉がありますが、
始めたことを続けるのは、簡単ではありません。
なぜなら、日々、状況は変化するので、予期しない
出来事が次々と起こるのが普通だからです。
次々と、予想しない出来事がおこると、つい、
そちらへの対処に気をとられて、毎日しようと
計画していたことでも、犠牲にしてしまいます。
その時の、心境としては、「今日は〜があったの
だから、今日は特別、明日からにしよう」という
感じではないでしょうか。
でも、先ほど書いたように、日常生活においては、
日々、予期しないことが起こるのが”普通”なの
ですから、このペースで進むと、今日は特別で、
作業は休み、というのが普通になってしまいます。
つまり、普通の場合、3日坊主というのは、
起こるべくして起こることで、決して本人が、
特別に根気がないという訳ではありません。
そこで、まずまずのレベルで、計画を、ほぼ計画
どおりに進めるためには、「今日は〜だったから特別」
と考える回数を出来るだけ減らすことがコツです。
つまり、「特別」と考える回数をなるべく減らすと
多少の遅れがあっても、ほぼ、まずまずのレベルで
計画が計画どおりに進めることが出来るようです。
特別な状況(=例外にして認めたくなる状況)を
減らすよう心掛け、習慣にしてしまうと、完全とは
いえませんが、とりあえずは十分な合格ラインで、
物事を計画どおり進めることが出来るようです。
特別な状況=例外をいかに減らして後につなげる
ことが出来るか。これが、継続のコツでもあります。
D連続した流れからみましょう
私達は、目の前の現象一つひとつに、一喜一憂
するのが習慣になっています。
現象一つ、ひとつを、点と考えると、ものごとを
点で見る習慣がついてしまっているようです。
それは、それで大事ではあるのですが、実際には、
ものごとは、点で見ているだけでは、理解しにくい
ことがあるものです。
点に見える現象を、その前後の現象と連続した
ものとして見つめなおしてみると、関連性が
見えてくることがあります。
また、原因、経過、結果という、連続した時間の
縦の流れだけではなく、周囲の変化に呼応した
結果など、横のつながりと言えるものもしばしば
あるものです。
布が、縦糸と横糸で織られているように、現象も
一つの連続だけから見るのでは、なかなかその
実体が見えてこないことがあります。
喜ばしいことは、素直に喜んでも良いのですが、
一見、気が滅入るようなことが起こったとしても、
それは、一つの方向の糸が切れただけで、周りの
向きが異なる糸が補い、カバーをしてくれのだ、
と感じると、気持ちが楽になります。
先ほどの、布の例で言えば、縦の糸がほつけても
横の糸がカバーしている間は、布には穴は開く
ことはない、ということです。
落下してくるボールを、布が、しなやかに下で
受け止めるように、一つ一つの現象に対して、
それは、過去から未来へと続く、一つの過程で
あると同時に、現在も、他の現象の影響を受けて
いるものだと意識をすることで、動じることなく
落ち着いてとらえることが出来るようです。
ものごとを流れで見なければ、見えないことは
沢山あります。3年間の小さな記録ではありますが
少し、身近な天文現象をまとめたページがこちら
2007年から2010年にかけての天文現象の記録
http://homepage2.nifty.com/totto-ohnaka/topics.htm
何か感じることがあれば、それが、点では
見えない、何か、かもしれません。
Eおまけの気持ちでしてみましょう
おまけとは、付けなくても責められませんが、
あれば、喜ばれるもののことです。
必ず付けなければならない、本命のものは、
しっかりとした物や仕事でなければならない
ことは、当然のこととしましょう。
一方で、おまけは、付いても付かなくても
あまり影響がないように思えます。
しかし、この「おまけ」が、意外に大きな
意味を持つ場合があります。
この、「おまけ」は小さなものでも全体の
印象を決定付けることがあります。
おまけの質によって、本命の物や仕事まで
違ってみえることがさえあるのも事実です。
このおまけの考え方を、次のように今までの
自分の行動にも応用してみましょう。
今まで、とにかく、何かことを成すには、
かなりの数の「繰り返し」が必要だと何度も
書いてきました。
しかし、全くの同じ行動の繰り返しだけでは
変化を期待するのは、運任せに過ぎます。
繰り返しの時に、少しだけ、前の作業方法に
工夫を入れる、少し難しい言い方をすれば、
「付加価値を与える」ことを習慣にします。
他人の方法を参考にする時でも、他人の方法
全てをコピーするのではなく、たとえ少しでも
良いので、自分の独自の方法を加えてしてみる
習慣を持つことです。
そうした一工夫が、後々、大いに効いてきます。
しかし、ひとつ注意があります。
「おまけ」をつけるときには、あまり全力で
しないこと。本命に全力を注ぎ、おまけには、
軽い気持ちで取り組むことです。
意外に、ふっと、肩の力を抜いてみることで、
センスの良いアイデアが浮かぶことがあります。
そのような、欲張らない一工夫がおまけです。
全力で取り組む本命と、肩肘張らないおまけを
つけることで、全体に、メリハリが出てきます。
行動に、おまけをつけることを習慣にすると
「連続の不思議」がおまけに働いて、思わぬ
大きな成果に結びつくことが良くあります。